南北に長いベトナム
アジアの国FDC(初日カバー)が続きますが、今日はベトナムです。上のカバーは1964年に北ベトナムからジュネーヴ協定10周年を記念して発行された切手(左側の切手)を同日発行された別の切手とともに貼って、ベトナムの地図が描かれた初日記念印を押した記念カバーです。
ジュネーヴ協定は、1954年に締結された第一次インドシナ戦争の休戦協定です。第一次インドシナ戦争はインドシナ半島を支配していたフランスに対して1945年にベトナム民主共和国(北ベトナム)樹立を宣言したベトミン(ベトナム独立同盟)と、ベトナム国(南ベトナム)を成立させて対抗するフランスとの間の戦争で、中国やソ連が承認したベトミン側が1954年に勝利します。
ジュネーブ協定の結果、ベトナム、カンボジア、ラオスの独立と1956年にベトナム統一自由選挙の実施などがフランスを含め合意されますが、南ベトナム側とアメリカが署名せず、1962年にアメリカが軍事介入してベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)へと発展していきます。
記念印にはジュネーヴ協定の内容を改めてアピールするように南北統一されたベトナムの地図が描かれていますが、その南北の長さが特徴的です。ちなみに現在は統一されているベトナム国土の南北の長さは約1650㎞あります。
========================
▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀
========================