ケイマン諸島

ケイマン諸島航空書簡.jpg

料額印面に描かれた地図、西インド諸島地域の地図が続いていますが、今日は前回までの小アンティル諸島とはちがって大アンティル諸島の島です。上に取り上げたのは、キューバとジャマイカの間に位置するケイマン諸島の航空書簡で、料額印面には経緯線の入った同諸島の地図が描かれています。

地図の経緯線は北緯19~20度、西経80~81度を示していますが、キューバの南、ジャマイカの北西約320㎞に位置しています。地図をよく見ると、3つの島からなっているのが分かりますが、それぞれ島の名前も記載されています。一番西側に位置するのが最も大きいグランドケイマン島で、面積は200㎢弱と沖縄本島の約6分の1の大きさになります。首都のジョージタウンもこの島の西岸にあります。東側の二つの島がリトルケイマン島とケイマンブラック島です。

ケイマン諸島は1863年に英領ジャマイカの属領となりますが、1962年にジャマイカがイギリスから独立した際もイギリス領にとどまり現在に至っています。観光業の他、多国籍企業や銀行、投資ファンドのペーパーカンパニーが多く、タックスヘイブン地域としても知られています。

書簡の左上部、航空書簡の表示の下には、TO JAMAICA ONLY の記載があり、ジャマイカ宛専用の航空書簡であることが分かります。

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