アンティグア
料額印面に描かれた地図、今日も前回のトリニダード=トバゴと同じくカリブ海地域、小アンティル諸島の島国の航空書簡です。上に取り上げたのは小アンティル諸島北部のアンティグアの航空書簡で、印面にはエリザベス女王の肖像とともに同島の地図が描かれています。よく見ると、経緯線が示されており、北緯17度、西経61度50分に位置していることが分かります。
アンティグア島は北方にあるバーブーダ島とともにアンティグア=バーブーダとしてイギリスが長らく統治していましたが、1981年に独立し、現在もイギリス連邦に属しています。独立後はアンティグア&バーブーダの国名表記の切手が発行されていますが、それ以前はアンティグア、バーブーダそれぞれの表記で独自の切手が発行されていました。上の航空書簡の料額印面もアンティグアのみの表記で、消印を確認すると1978年になっており、独立前のものであることが分かります。
料額印面の地図をさらによく見ると、同島は複雑な海岸線になっていますが、一辺一辺は直線的に描かれています。実際の海岸線はもっと複雑に入り組んでおり、多くのビーチが観光地になり、消印の地名で首都のセントジョンズも湾奥に立地した港町です。
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