ラテンアメリカ
南北アメリカ大陸を描いた地図が図案の切手を続けて取り上げていますが、この南北アメリカには合わせて35の国が存在します。その内訳は北アメリカ23か国、南アメリカ12か国になります。さらに北アメリカはカナダ、アメリカ合衆国、メキシコの北米3か国、中米7か国、カリブ海諸国13か国に分類されrます。ただし、メキシコを中米に含めたり、カリブ海諸国も合わせて中米と呼んだり、これらの分類は絶対的なものではありません。
今日取り上げた切手の図案は、南北アメリカ大陸のうち、メキシコから南の地域が描かれた地図が描かれています(カリブ海諸国の小さい島国は描かれていません)。すなわち、カナダとアメリカ合衆国を除いた地域ということになります。このカナダ、アメリカ合衆国の2国とそれ以外の国に、南北アメリカ地域の国を分類する場合があります。前者をアングロアメリカ、後者をラテンアメリカに分類する方法です。
アングロサクソン系の移民が主体で国が成立したアングロアメリカに対し、スペインやポルトガルの植民地であった国が多い地域がラテンアメリカになります。ただし、ラテンアメリカ33か国の中には、最終的にイギリス領となり、独立後も英語を公用語にするなど英語圏の国も含まれており、現イギリス領の島、旧・現オランダ領の地域も存在するので、必ずしもスペイン、ポルトガル、フランスといったラテン系の文化地域が全てではありません。しかし、33か国のうち半数以上の18か国がスペイン語文化圏の国で、ポルトガル語圏のブラジルも含め人口、面積的にもラテンアメリカと呼ぶにふさわしい地域ということかもしれません。
上の切手は、1930年にスペインからセビリアで開催されたイベロ・アメリカ博覧会を記念して発行された航空郵便用切手の1種です。
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