サモア独立国

サモア.jpg

オセアニアの国、今日はポリネシアのサモアです。サモアは日付変更線の西側、南太平洋に位置する国で、サモア諸島の西部を占め、東部はアメリカ領サモアになっています。火山島のサバイイ島とウポル島の2つの島が主島で、島の周囲にはサンゴ礁が発達しており、他に小さい島がいくつか存在します。

1899年に西サモアをドイツが、東サモアをアメリカが領有しますが、第一次大戦におけるドイツの敗戦により、1919年西サモアはニュージーランドの国連委任統治領になります。第二次大戦後の1945年には同国の国連信託統治領、その後1962年に、オーストラリア、ニュージーランド以外のオセアニア地域の国としては最初に独立を果たします。独立当時の国名は「西サモア」でしたが、1997年に「サモア独立国」に変更しています。

主要産業は農業と漁業で、輸出品の上位品目は果実・野菜、魚介類、ココナッツ油が占め、輸出総額のうち食料品が約7割に及んでいます(2021年)。

上の切手は、独立前の1958年に発行された切手で、印面下部にはポリネシア系のサモア語で「西サモア」”SAMOA I SISIFO”の表記があります。この表記は独立後もしばらく続きますが、現在は”SAMOA”のみの表記になっています。

印面にはサモアの地図が経緯線とともに描かれており、その位置がよく分かります。西経172度の経線が通っており西半球に属しますが、日付変更線はサモアの東側に設定され、協定世界時(UTC)との時差は+13時間で、世界でも日時が早い国の一つになっています。ちなみに、先に紹介した東西に広範囲のキリバスは国内で2時間の時差があり、東部地域が世界で最も早く日付が変わります(UTCとの時差+14時間)。さらに地図をよく見ると、主島のサバイイ、ウポル両島の間に存在する2つの小さい島の名称もしっかりと示されています。

独立記念の地図切手

この記事へのコメント