ルーマニア

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ヨーロッパの国、今日は東欧のルーマニアです。北部と東部の一部でウクライナと国境を接し、南部はブルガリアとの国境をドナウ川が流れます。また、東部の一部で黒海に面しています。東側の隣国モルドバは同じルーマニア系の民族の国になります。北部~西部山岳地帯のトランシルバニア、南部ドナウ川流域の盆地が広がるワラキア、隣国モルドバから続く東部のモルドバの三つの地方からなり、気候は北部が冷帯(亜寒帯)、中~南部が温帯と二分されます。

ルーマニア人は東欧ではめずらしくラテン系の民族で、ルーマニア語もラテン系の言語です。古代ローマ帝国の最大版図はルーマニアまで及び、ローマ人の入植者がルーマニアを開拓し、その子孫がルーマニア人となります。ルーマニアは「ローマ人の土地」を意味する国名です。ただ、宗教は近隣の東欧諸国と同様、正教徒(ルーマニア正教)が多数を占めます。旧ソ連の国をのぞくと、ヨーロッパの大陸部ではめずらしい原油の産出国(現在は輸入も)でもあります。2004年にNATO、2007年にEUに加盟。

上の切手は、2005年にルーマニアのEUへの加盟条約署名を記念して発行されたもので、印面にはルーマニアの国土形態と首都ブカレストの位置を示す地図が描かれています。南側の輪郭線の大部分がブルガリアとの国境を流れるドナウ川になりますが、東部では北に向きを変えてルーマニア領内を流れ、最終的に再び東に向きを変えてデルタ地帯を形成しながら黒海に流れ込みます。地図では、南東部で突き出している部分が確認できますが、ここがドナウ川のデルタ地帯になります。

ルーマニアの位置

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