アルバニア共和国
ヨーロッパの国、今日は東欧のアルバニアです。国土の西側がアドリア海に面する、面積2.9万㎢と日本で言うと九州と四国の中間ぐらいの大きさの国です。第二次大戦後は社会主義陣営に属しますが、路線の違いから1961年にソ連と断交し、中国と友好的な関係を築きます。その中国とも1976年に国交を断絶し、一時期は鎖国状態が続いた時代がありました。
アルバニア人はバルカン半島に古くから居住する民族で、いわゆるゲルマン、ラテン、スラブの各民族とは別系統の民族になり、アルバニア語もインド・ヨーロッパ語族のアルバニア語派に属します。400年近いオスマン帝国の支配の影響で、住民の3分の2近くがイスラム教徒というヨーロッパでは数少ないイスラム教国になっています。
山がちな国で、世界第5位(2018年)の産出をあげるクロム鉱など資源が豊富ですが、開発があまり進んでおらず、経済的には苦しい状況が続いています。
上の切手は、1949年にアルバニア軍創設6周年を記念して発行されたもので、兵士の姿とともにアルバニアの地図が描かれ、南北に長い形の同国の国土形態がよく分かります。北西部をのぞいた西側のラインがアドリア海とそれに続くオトラント海峡の海岸線になります。社会主義時代の発行ということで、国名表記はアルバニア人民共和国となっています。なお、シュチパリサ(SHQIPERISE)はアルバニア語での自称の国名で”ワシの国”を意味しています。
アルバニアの位置
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