タンザニア連合共和国

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昨日紹介したソマリアまでで、アフリカ全54か国のうち29か国を取り上げたことになります。すでに半数を超えましたが、今日からは”タ行”の国に入ります。まず最初は東アフリカのタンザニアです。

タンザニアはアフリカ大陸上に位置するタンガニーカと、沖合いインド洋上に浮かぶ島々のザンジバルからなっています。まずタンガニーカが1961年にイギリス領から独立した後、1963年にザンジバルが同じくイギリス領から独立します。1964年に両国が統合されて、10月に国名を現在のタンザニア連合共和国としました。

ウガンダやケニアの記事でも紹介しましたが、タンザニアとケニア、ウガンダは同じイギリス領であったことから結びつきが強く、3つの国を同時に描いた地図切手がしばしば見かけられます。上の切手もその一種で、1996年に東アフリカの果物をテーマに発行されたもので、隣接する3か国の地図とバナナが図案になっています。南側に位置するタンザニアが最も大きいことが分かりますが、日本の約2.5倍の95万㎢の面積があります。よく見ると、沖合にザンジバルの各島も描かれています。

この果物のシリーズ切手では、他にもパイナップルやオレンジなどの果物も図案に取り上げられていますが、タンザニアの果物で生産順位的に最も上位になるのがバナナで、世界第9位(2020年)の生産をあげています。タンザニアの農産物では、果物以外に自給用のカンショやキャッサバなどイモ類、商品作物のゴマやサイザル麻が世界上位の生産をあげ、特にサイザル麻は世界第2位(2020年)となっています。また、生産量は少ないものの、キリマンジャロの銘柄で知られるコーヒーの生産も行われています。

ザンジバルの各島

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