ピリーレイスの地図
前回紹介した北キプロス・トルコ共和国の地図切手に描かれていたキプロス島の古地図は,トルコの海軍提督ピリー・レイスによるものですが,このピリー・レイスについては以前紹介したことのある1513年製作の地図が有名です。
上の切手がその地図を描いた切手で,コロンブスの地図(現存しない)の写しをもとにしたと言われています。大西洋をはさんでイベリア半島とアフリカの西部,そして新大陸の東部が描かれていますが,ちょうどイベリア半島と同緯度の新大陸の部分には,コロンブスがジパングと思いこんだ現在のイスパニョーラ島が縦長に描かれています。
なお,この切手は先日の北キプロス・トルコ共和国の切手と同様,1983年に「人類の偉業」をテーマに発行されたヨーロッパ切手ということで,このピリー・レイスはトルコ本国と北キプロス・トルコ共和国の2国で同じテーマの切手に取りあげられた英雄と言うことになります。
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