バミューダ
非独立地域の地図切手,再び最初の方で取りあげていた大西洋へ戻りますが,今日取りあげるのはアメリカの東方に浮かぶ,謎のバミューダ海域で知られるイギリス領バミューダ諸島です。
バミューダは16世紀初めにスペイン人が到達しますが,17世紀初めにはイギリス人が定住をはじめ,1694年に正式にイギリスの植民地になります。
上の切手は,1979年に発行された古地図シリーズの1種で,図案の古地図は1626年に製作された同島の古地図で,現在の地図とくらべても非常に精度が高い地図になっており,当時の測量技術水準の高さを物語っています。
さらに,図案の地図をよく見ると,地域ごとに色分けされているのがわかりますが,これは当時の地図の流行の一つで,このような色彩豊かな地図を収蔵した地図帳が多く製作されていました。この地域区分は,当時すでにキリスト教の布教により教区に分割されていたことを示しています。
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