ニューカレドニア(2)
一昨日に続いてフランス領ニューカレドニアですが,同島は観光業だけではなく,世界的なニッケルの産地としても知られており,日本の企業も進出しています。そのため,気候的にすごしやすいと言うこともあって,フランス人を中心にヨーロッパ系住民も多く居住し,人口の4割弱を占めています。そして,カナックと呼ばれるメラネシア系の先住民がこれを上回る4割強という構成になっています。
同島では,その先住民が1985年以降独立運動を展開しており,民族紛争地域にもなっています。2014年以降に住民投票が行われることになっていますが,実施も含めてその動向が注目されます。
上の切手は,1981年発行の同島を2分するように色分けした地図切手ですが,この区分は先住民とフランス系住民の分布や対立を示しているものではなく,行政的な区分としての北部州と南部州の区分を示しています。
この2区分は非常にわかりやすい色分けですが,その延長上の海の部分も緑色系統で描くデザインの感覚とその良し悪しはよくわかりません。
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