アフガニスタン 2
昨日に続いてアフガニスタンの地図切手です。現在の同国は治安の悪化で,観光旅行どころではない状態ですが,上の切手は1968年に発行された旅行者用の宣伝切手で,同国の主要道路網が描かれているルートマップですが,切手発行当時の1968年は共和制に移行する前の王国時代で,タリバンによって破壊されたバーミヤンの遺跡など観光資源もあり,外国人観光客も訪れることのできる状態だったことを示しています。
ちなみに,図案の地図には地名も多く記載されていますが,字が小さく,印刷技術の影響もあってルーペで覗いても判読できないのが残念です。
しかし,国土の形態ははっきりとわかりやすい輪郭で描かれており,北東部へ細長く突き出した部分が特徴的ですが,これは昨日も書いたロシアとイギリスの勢力争いにおける緩衝地帯としてアフガニスタン領になったワハン回廊と呼ばれる地域です。現在,この回廊の南北両側の国はどこでしょうという問題があれば,特に北側についてはかなりの難問になるかもしれません。
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