ニュージーランド(2)
昨日に続いてニュージーランドですが,上の切手は1978年に発行された海とその資源シリーズの1種で,同国の200カイリ排他的経済水域をはっきりと描いた資料価値の高い地図が図案の純地図切手です。
1973年からの第3次国連海洋法会議以後,水産資源や海底資源を沿岸国が管理する経済水域を,各国が次々と設定していきますが,1982年に国連海洋法条約が調印され,沿岸国の権利が認められました。
上の切手はそのような流れの中で発行されたものということになりますが,図案の地図は島国ニュージーランドの200カイリ水域が非常にわかりやすく経緯線とともに示されています。北島,南島以外の小島の存在が200カイリ水域を広げていることがはっきりとわかります。
日本でも護岸工事をして死守している最南端の沖ノ鳥島のおかげで200カイリ水域が大きくなっていますが,もし沖ノ鳥島とその周囲の200カイリ水域を描いた地図切手を発行したら,日本ではどのような反響があるでしょう。
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