スウェーデン(2)
昨日に続いてスウェーデンですが,上の切手は2001年に「水と豊かな自然」をテーマに発行されたヨーロッパ切手で,切手帳ペーンから抜き出した連刷ペアの切手です。この切手は以前にも水系図ということで紹介したことがありますので,スウェーデンの地図切手として再登場という形になりました。すなわち切手図案に水色で示されているのが同国の水系で,スカンディナビア山脈を流れ出て主としてバルト海に注ぐ多くの河川や途中の湖を詳細に表しています。
ほとんど平地のない隣国ノルウェーと異なるのは,バルト海沿岸や半島南部にはかなり平地が広がり,南部には最大のベーネルン湖をはじめ大きな湖も分布します。このような豊かな水資源を持つスウェーデンですが,水力発電の比率は,人口規模や工業発展のちがいもあって約40%とノルウェー(99%)に比べて低く,原子力が50%弱を占めている現状があります。
なお,上の切手は連刷部分全体に同国の水系が示されているため,中央目打部のマージンの所にも水系の線が描かれているというめずらしい切手になっています。
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