チャド
今日からはモーリタニアとスーダンの間に位置する,サハラ砂漠南縁のいわゆるサヘル諸国の地図切手を紹介していきたいと思います。まず,スーダンの西の隣国チャドです。
このチャドもスーダン同様,北部にアラブ系イスラム教徒,南部に非イスラムの黒人が分布するという構図で独立以来民族対立,内戦が続いています。アラビア語もかつての宗主国のフランス語とともに公用語になっていますが,スーダンとちがってアラブ連盟には加盟していません。一時期リビアが軍事介入し,国家統合を図りますが実現しませんでした。
今日の切手は1966~71年にかけて12種発行された,政府機関などで使用するための公用切手(OFFICIAL)の1種で,同国の地図と国旗が描かれています。図案の地図をよく見ると,国旗に隠れる部分に位置する,同国の国名の由来にもなっているチャド湖(チャドは現地語で湖を意味する)はしっかりと色を変えて描いています。
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