アメリカを初めて描いた世界地図

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 昨日までずっと中米,南米諸国の地図切手の紹介を続けてきましたが,このアメリカ大陸を新大陸と認識して初めて描いたのが,1507年に製作されたヴァルトゼーミュラーの世界図で,彼はアメリゴ・ベスプッチの航海の成果を受け入れ,その主張に基づいて新しい大陸を描き入れ,その大陸にアメリゴの名にちなんでアメリカの名を(南米の部分に)つけて描いています。

 その世界図では地図の左端に細長くアメリカ大陸が描かれているのですが,今日紹介する切手はこの地図を図案にした地図切手で,新しくこの4月にドイツから発行されたものです。今年2007年がヴァルトゼーミュラーの世界図製作500年にあたるのを記念したものです。

 アメリカの名を初めて記した地図という意味で,地図の歴史上非常に意義深く有名な地図ですが,とうとうこの地図が切手に登場したということで,ある種の感動を覚えているところです。

 切手図案の地図は12に区分されているデザインですが,これはこの地図が非常に大きな世界図で,12枚の木版の地図からなっているのをそのまま表現したからです。

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