大陸移動(2)
今日も昨日に続いて,ソマリアから1987年に地質学シンポジウムを記念して発行された2種で,昨日分と合わせて4種の発行ということになります。
左の切手の図案では,昨日の切手図案からさらに進んで,矢印のルートのようにアフリカ大陸からアラビア半島が分裂しています(1500万年前)。さらに分裂が進んで右の切手図案のように紅海の幅が広がっているのが現在の状態です。この紅海が形成された部分は,いわゆるプレートテクトニクスの理論では,地球内部からの力によってアフリカプレートとアラビアプレートが両側に広がっていく境界部に該当します。(図案はクリックで拡大します。)
さらに切手図案をよく見ると,アフリカの角と呼ばれるソマリアの部分には,(地図帳などのプレート分布図では普通描かれていない)ソマリアプレートと呼ばれる小さいプレートの存在が描かれており,矢印のルートのような力が働く結果,将来的にアフリカ大陸からソマリアの部分が分裂していく可能性があることがわかります。
この記事へのコメント