展開図の中に北極と南極

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 今日紹介する切手は1982年に韓国から国際極地観測100年を記念して発行されたもので,ちょっと変わった形の地図が図案の切手です。

 極地関連の切手では,北極周辺または南極周辺を描いた地図を図案に組み入れた切手が多く発行されています。このテーマのように両極に関連する場合,北極と南極両周辺を形よく描いた地図が理想的なわけですが,実はこれがなかなか難しいのです。

 円筒図法のメルカトル図法では極は描けませんし,モルワイデ図法やグード図法のような横長の世界図でも極地方は形が良くありません。両極地方の形をひずみなく描く世界図の図法はないことはないのですが,周辺部の他地域の見映えが悪くなります。

 そこで,今日の切手は立体の展開図で描いたユニークな世界図で,両極周辺をひずみなく描いています。そして,両極点を地図上での計測や作図に欠かせないコンパス(ディバイダー)で示すという,なかなか発想豊かなデザインマップだと思います。

 さて,この展開図を組み立ててできる立体はどんな形になるのでしょう? 地球に近い多面体になると思うのですが,正方形と正三角形の面があるので,正多面体ではないですね。

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