コーチンの都市図

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 ポルトガルによる東方へ進出の探検史を地図切手でたどってきましたが,インド航路開拓の結果,ガマの2回目の航海でポルトガルはインド西岸のコーチン,カナノールに商館を建て,インドにおける貿易の拠点にしました。

 今日はポルトガルの探検史の最後として,上の切手を紹介しますが,これは1956年にポルトガル領インドからポルトガル植民450年を記念して発行された切手の一種で,図案にコーチンの都市図が描かれています。

 この地図は1635年に水先案内人ペドロ・レゼンデが描いた,東洋に関する手稿海図集の中の挿図の一つで,当時の町の様子を知ることができます。当時はポルトラ型海図とこのような都市図を複数組み合わせた海図集のような地図が製作されていたわけです。

 鳥瞰図と絵地図の要素を取り入れて町の様子を描いており,その雰囲気が伝わってくる,見ていて楽しい地図です。

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