ソ連分断！（２）

　昨日に続いて，またまたソ連が分断された断裂サンソン図法が図案の切手です。ただしこの切手は1961年に平和と安全をアピールするスローガンの入った普通切手（通常一般的に使用される切手）として国際連合が発行したものです。（国連も独自の切手を発行しており，主に国連各機関からの事務用郵便に使用される。）

　図案の地図が非常に美しく正確なので，ソ連が分断されていることが余計印象的に映りますが，この切手が国連発行という点で昨日のリベリアの切手とは多少意味合いがちがっています。東西冷戦時代，国連安保理の常任理事国でもある東側陣営の巨頭ソ連を分断するように描いた地図切手が，よく国連から発行されたものだと思います。国連のソ連関係者は，この切手を貼って郵便物を出す時，この切手図案を見てどんな気持ちになったのでしょうか。