断裂モルワイデ図法

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  昨日の続きになるのですが,日本の地図切手の正確さはどうでしょう。今日の切手は,1974年に第61回列国議会同盟会議を記念して発行されたものです。緯線上の陸地の位置関係は正確ですね。ただ,この地図の外郭の形は,お気づきだと思いますが,昨日まで紹介を続けた地図と異なっています。

  モルワイデ図法では中央経線付近は陸地の形が美しく描かれますが,地図の周辺部では陸地の形がかなり歪んで見映えが悪くなります。(球面を平面に描いて世界全図を作るので)この欠点を解消するため,地図学者のグードが考案したのがこの断裂モルワイデ図法で,中央経線を複数とって,海洋部で重ね合わせて,同じ経線を断裂させるように描いた訳です。こうすると陸地部分の形態はどの部分も形が非常に良くなります。シンボリックに描く地図に適した図法の一つです。

この記事へのコメント

  • 31

    すごいね
    2006年11月19日 21:15
  • mapstampfan

    「すごいね」と言ってくれて有り難うございます。
    2006年11月23日 20:51

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