ボリビア~ペルー アンデス越え航空路
今日の航空ルートマップは南米大陸内のルートです。上の切手は、1945年にボリビアから発行された航空郵便用の切手で、同図案、額面・刷色ちがい5種のうちの1種です。
ボリビアの首都ラパスとペルーのタクナ間にパンアメリカン・グレース航空が航空路を開設して10周年になるのを記念して発行されたものです。両都市間の距離は約300kmで、ラパスは標高約3600mの高山都市、タクナは太平洋岸に近い標高約560mに位置しています。この航空路は、アンデス山脈の一部になるアルティプラノ(ボリビア高原)と呼ばれる標高3600~4000mの高原地帯の上空を飛ぶアンデス越えのルートになります。
地図をよく見ると色の濃淡があり、薄い部分がボリビア、濃い部分がペルーで、国境が二重線で示されています。タクナはペルー最南部に位置してすぐ南にチリとの国境があり、地図上のタクナの地名の部分にその国境線が確認できます。なお、このペルーとチリの国境付近は銅鉱石を中心とした鉱産資源の豊富な地帯として知られています。
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