英~豪間初飛行ルート(2)

今日取り上げたのは、前回と同じ英~豪間初飛行ルートを描いた切手で、1964年にモナコからモンテカルロ飛行ラリー50周年を記念して発行された切手16種のうちの1種です。16種という多くの切手のセットですが、そのラリー関連の切手に加えて歴史的な飛行ルートを描いた切手が含まれているためです。 印面には前回のイギリス切手で紹介したのと同じく、ビーカッス・ビミー双発複葉機とロンドン~ダーウィン間のルートマップが描かれています。このモナコの切手の方が地図が大きく飛行ルートが分かりやすくなっており、よく見ると前回のイギリス切手に示されたルートと微妙に異なっています。ロンドンからヨーロッパの大陸部を横断した後はイタリア~トルコを経由しているのが確認できます。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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英~豪間初飛行ルート

航空ルートマップを描いた切手が続きます。今日取り上げたのは、イギリスから1969年にロンドン~ダーウィン(オーストラリア)間初飛行50周年を記念して発行された切手です。 このルートはオーストラリア政府が賞金1万ポンドを出し、6チームが参加して行われた英~豪間の初飛行賞金レースのルートです。オーストラリアのスミス兄弟が1919年11月12日にロンドンを飛び立ち、12月10日にオーストラリア北部のダーウィンに到着して初飛行に成功しました。切手図案には利用したビーカッス・ビミー双発複葉機とルートマップが描かれています。 両都市間の大圏コース(最短コース)はロンドン~ヨーロッパ大陸横断~中央アジア~中国~南シナ海~ダーウィンとなるのですが、中継地選定の関係で、少し南側にずれるコースになっています。地図が小さくて見にくいですが、地中海~アラビア半島北部~インド~インドシナ半島~インドネシアを経由しているのが分かります。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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地中海横断航空路

今日の航空ルートマップは地中海を横断するルートです。上の切手は、1938年に中東シリアから発行された航空郵便用の切手で、1928年にフランスが中東への航空路開拓のためフランスのマルセイユからベイルート(現レバノン)へのテスト飛行を行ってから10周年になるのを記念して発行されたものです。 シリアは切手発行当時の1938年はフランスの委任統治領で、独立するのは1946年です。また、レバノンは当時、シリアの一部でその委任統治領に含まれていました。なお、レバノンはシリアより早く1943年に独立します。 地図を見ると経緯線が示されており、その間隔は経度、緯度とも5度間隔で描かれています。ただ、フランスのパリを通る経線を描いており(そこから5度間隔なので)ロンドンを通る経線は描かれていません。普段われわれが見るロンドンを通る経線を基準にした等間隔の経線とは異なっています。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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