ラテンアメリカデザイン地図
前回、南北アメリカ大陸のうちメキシコ以南のラテンアメリカを描いた地図切手を紹介しましたが、今日も同じくラテンアメリカを描く地図切手を取り上げました。ただし、今日の地図は通常の地図とは異なって、いわゆるデザイン地図という感じの地図になります。
図案の地図を眺めるとラテンアメリカ地域を描いた地図と分かるわけですが、よく見ると地図を構成しているのは太めの横線だけです。横線のみによって描かれたデザインになっているのです。それでも南米や中米地域の大陸の形状が実際に近い状態で違和感なく見ることができます。メキシコのカリフォルニア半島やユカタン半島がはっきり分かり、南米のオリノコ川、アマゾン川、ラプラタ川の河口付近の微妙な表現が見てとれます。
カリブ海諸国は、さすがに小さい島が連なる小アンティル諸島の部分は描かれていませんが、キューバ島、ジャマイカ島、イスパニョーラ島(ハイチとドミニカ共和国からなる)と思われる3つの島を描いています。ただ欲を言うと、キューバ島をもう少し長く描き、その右下にイスパニョーラ島、キューバ島の右端部の下にジャマイカ島を配置させたら実際の位置関係により近くなるのではと思ったりします。それでも全体としてはラテンアメリカの範囲を示す、見ていて楽しくなる優れたデザイン地図だと思います。
この切手は2001年にウルグアイから、ラテンアメリカ諸国における会議機構の第17回連合会議開催を記念して発行されたものです。
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