南北アメリカ大陸(2)

前々回の記事に続いて、南北アメリカ大陸を描いた地図が図案の切手です。今日取り上げた上の切手は、前々回と同じく米州機構に関するもので、1995年にハイチから米州機構第25回総会開催を記念して発行されたものです。 前々回のバハマの切手と同様に南北アメリカ大陸の地図が描かれているのですが、その描く範囲が少し異なっています。バハマの切手では、北米大陸の北に分布するカナダの島々は描かれていませんでいたが、今日のハイチの切手の図案の地図では、よく見ると(文字と重なって少し見にくいですが)カナダ北方のバフィン島、エルズミア島、クイーンエリザベス諸島、ビクトリア島などがしっかりと描かれています。 このような描く範囲のちがいは、印面の大きさや切手デザインの関係で変わってくると思われますが、切手発行国や切手デザイナーによって微妙に異なってくるのがなかなか面白い所です。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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パナマ地峡

先日、南北のアメリカ大陸を同時に描いた地図が図案の切手を紹介しましたが、その地理的な境界はパナマ地峡でした。ということで、今日はそのパナマ地峡部が描かれた地図が図案の切手です。 上の切手は、1948年にパナマからアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領をテーマに発行された航空切手の1種で、大西洋(カリブ海)側のコロンと太平洋側のパナマを結ぶパナマ運河およびそれに平行するように通じている道路が描かれています。 パナマの国土は、この地峡部の運河地帯で地理的に南北アメリカ大陸に分かれていることになりますが、運河は東西に長いパナマの中央部よりやや東側にあります。それではパナマは、アメリカ大陸の国を北アメリカ(北米・中米・カリブ海諸国)と南アメリカの国に分ける場合にどちらに分類するかということになりますが、通常は中米の国として扱い北アメリカに分類されています。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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南北アメリカ大陸

アジアと他の大陸・地域の組み合わせで描かれた地図切手をしばらく紹介してきましたが、今日は地域が変わってアメリカ大陸へ飛びます。アメリカ大陸、地理的には北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の二つの大陸に区分されます。その境界は陸地部がくびれて狭くなったパナマ地峡になります。 今日取り上げた切手の図案には、その北アメリカ大陸と南アメリカ大陸を同時に描いた地図が示されています。よく見ると、周辺の島々も一部のみ描かれていますが、トリニダード・トバゴと思われる2つの島がなぜか実際より大きく描かれています。 上の切手は、1998年にバハマから米州機構設立50周年を記念して発行されたものですが、米州機構は1948年に調印されたボゴタ憲章に基づき1951年に発足しており、1998年は調印から50年ということになります。この米州機構には北アメリカ(北米・中米・カリブ海諸国)と南アメリカの全ての独立国35か国が加盟しています。 切手発行国のバハマは、アメリカ合衆国フロリダ半島の南東部に位置し、コロンブスがアメリカ大陸発見時に最初に上陸したサンサルバドル島(ワトリング島)を含む数多くの島からなる島嶼国家ですが、小さい島ばかりなので。切手発行国でありながらこの切手印面の地図には描かれていません。 ======================== ▶▶地図切手総合サイト【小さな地図の博物館】◀◀ ========================

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