オレゴン街道
先週、アメリカのオレゴン州ユージンで行われた陸上のダイヤモンドリーグファイナルで、日本の北口榛花選手が女子やり投げで優勝しました。陸上のダイヤモンドリーグは世界トップレベルの選手が毎年5月~9月にかけてヨーロッパ、北米、アジアの14都市を転戦し、各種目の上位選手にポイントが与えられて、その累計上位の選手が最終戦のファイナルに集結して戦い、その年のチャンピオンが決まります。
北口選手は、今年8月にブダペストで行われた世界選手権でも優勝しており、まさに現在、女子やり投げにおける世界の第一人者となりました。オリンピックや世界選手権は一国の参加人数に制限がありますが、ダイヤモンドリーグはその制限がなく、各種目文字通り世界の強豪が集まる大会です。
ということで、今日取り上げたのは、今年の陸上ダイヤモンドリーグファイナルの開催地にちなんで、アメリカオレゴン州関連の地図切手です。上の切手は、1993年にアメリカからオレゴン街道開設150年を記念して発行されたもので、印面にはそのルートが描かれています。オレゴン街道は19世紀に西部開拓者が通った移動経路で、約3500㎞の距離があります。開拓者たちは幌馬車を使いこの距離を約半年の期間をかけて移動したのです。
途中、グレートプレーンズの大草原やロッキー山脈を通るわけで、決して楽な平坦な道筋ではありません。基本的には川の峡谷部分を通っていく経路で、地図のルートを見ると、現在の6つの州を通過しているのが分かります。出発点のインデペンデンス(カンザ…