パラオ共和国
オセアニアの国、今日はミクロネシアのパラオです。パラオは数多くの小さい火山島やサンゴ礁島で形成されるパラオ諸島からなり、フィリピンの南東に位置します。首都のマルキョクはほぼ東経135度にあり、日本の真南にあたります。
人口1.8万人(2021年)の小国で、住民はミクロネシア系が約4分の3と多数派を占めますが、フィリピン人やベトナム人などのアジア系住民も居住しています。19世紀末からドイツ領でしたが、第一次大戦後は日本の国連委任統治領、第二次大戦後はアメリカの国連信託統治領となります。1981年に自治政府が成立、アメリカとの自由連合盟約が憲法改正を経て1993年に承認され、翌1994年、アメリカに国防、安全保障を委ねる自由連合国として独立します。
主な産業は観光業と漁業で、輸出品の多くをマグロ・カツオが占めています。しかし輸出額は少なく、自由連合盟約に基づくアメリカからの財政援助が経済を支えています。
上の切手は、1991年にマリンライフをテーマに発行された小型シートに含まれる切手の1種で、パラオの地図がイルカとともに描かれています。最も大きい島がパラオ全体の面積の70%を占めるバベルダオブ島(バベルトゥアプ島)で、2006年にコロールから遷都された首都のマルキョクがあります。なお、旧首都で日本の委任統治領時代には南洋庁が置かれていたコロールがあるコロール島はバベルダオブ島のすぐ南に位置し、日本・パラオ友好の橋で結ばれています。
パラオの国旗と島名入り地図