ソロモン諸島

オセアニアの国、今日はメラネシアのソロモン諸島です。メラネシアはほぼ経度180度以西、赤道以南の太平洋海域になりますが、ソロモン諸島はその西部に位置し、大小100以上の島々からなっています。日本と同様、環太平洋造山帯の一角を占める火山国で、首都ホニアラのある主島ガダルカナル島も火山島で周囲にサンゴ礁が分布しますが、日本軍、米軍による太平洋戦争の激戦地として知られます。 19世紀末以降イギリスが領有を続けてきましたが、1942年に日本が占領した後、1943年にはアメリカが占領します。1976年の自治政府樹立を経て1978年に独立します。 熱帯林が広がる国で森林が国土の約90%を占めており、経済の中心は林業です。輸出品の第1位は木材で総輸出額の70%を超えており、魚介類、パーム油、鉱産資源のボーキサイトなども輸出されます。 上の切手は、イギリス領時代の1960年に発行されたもので、印面にはエリザベス女王の肖像とともに、経緯線が3度間隔で示された地図が描かれています。ソロモン諸島を形成する各島の位置関係が非常に分かりやすく、ガダルカナル島をはじめ、主な島の名称が記された資料価値の高い渋い地図になっています。 ソロモン諸島の火山分布図

続きを読む