クック諸島
オセアニアの国、今日はポリネシアのクック諸島です。クック諸島は日付変更線の東、南太平洋に位置し、15の島からなっています。北、南のクック諸島に分かれ、北クック諸島は6つの環礁、南クック諸島は火山島および環礁合わせて9つの島があります。
国名、諸島名は、1773年に北クック諸島に到達したイギリス人探検家ジェームズ・クックに因んだものです。1888年からはイギリス保護領、1901年にイギリス植民地時代のニュージーランドに管轄権が移り、1965年にニュージーランドと自由連合関係を結んで内政自治権を獲得します。その後、1973年に主権国家としての権利が認められ、現在、日本を含め約50か国が国家承認していますが、国連には未加盟です。
主要産業は観光業の他、漁業、養殖業、農業など第一次産業で、魚介類やサンゴ、真珠、ジュース類などが主要輸出品になっていますが、ニュージーランドやオーストラリアからの援助も経済を支えています。
上の切手は、1967年に切手発行75年を記念して発行されたもので、印面にはクックの肖像とともにクック諸島の環礁、島の位置が赤い丸印で示された地図が描かれています。北側に6つ、南側に9つの丸印が確認できますが、全人口1.7万人(2021年)の8割弱が集まる首都アバルアがあるラロトンガ島は南クック諸島の南部に位置しています。
クック諸島全体図