ヨーロッパの国、今日は南欧のギリシャです。バルカン半島の最南部、南へ突き出したペロポネソス半島を含む本土とエーゲ海に浮かぶ約3000の島々からなっています。地理的にはヨーロッパの東部に位置しますが、いわゆる東西冷戦時代にはNATO(北大西洋条約機構)に加盟、EUにもEC時代の1981年に加盟しており、西側陣営に属する国ということになります。
ギリシャ人が大半でギリシャ語が公用語ですが、民族、言語的にはゲルマン、ラテン、スラブには含まれず、ギリシャ語もインド・ヨーロッパ語族の中では単独でギリシャ語派を形成しています。
山がちな国で、気候的にはほぼ全土が地中海性気候に属し、夏は高温で乾燥します。産業の中心は古代文明の遺跡、美しいエーゲ海などの観光業や伝統のある海運業で、産出量は世界的ではないものの鉱産資源も多くの種類を産出します。
上の切手は、1983年に郵便コード事業開始を記念して発行されたもので、印面右側の地図には郵便コード区分が細かく示されています。この地図はギリシャの国土形態が分かりやすい地図になっており、最も大きい島がクレタ島で、中央北部が昨日紹介した北マケドニアとの国境になります。
ギリシャの位置
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