タジキスタン共和国
アジアの国、今日は中央アジアのタジキスタンです。世界の屋根と呼ばれるパミール高原とその周辺の山脈の一部からなる高原、山岳国で、牧畜や狭い谷の平野での農業が主産業になっていますが、高原地帯には世界第3位の生産をあげるアンチモンなど多くの種類の鉱産資源を産出し、これら鉱産資源が輸出の約4割を占めています。
旧ソ連を構成していた中央アジアの5か国のうち、他の4か国がトルコ系民族の国であるのに対して、このタジキスタンの主要民族であるタジク人はイラン系の民族になります。南側で国境を接するアフガニスタンの主要民族であるパシュトゥーン人も同じイラン系です。主要民族がイラン系の国はイランとこのタジキスタン、アフガニスタンの3か国になります。なお、国を持たない最大の少数民族と言われるクルド人もイラン系の民族です。
上の切手は、タジキスタンの国連加盟を記念して発行されたもので、タジキスタンの地図と国旗、国連本部ビルが図案になっています。1991年に旧ソ連から独立し、翌1992年に国連に加盟するのは中央アジア5か国に共通しています。なお、上の切手自体は1995年に発行されたものです。
国土の地図と国旗