キーウ(キエフ)

   相変わらず先行き不透明なウクライナ情勢ですが、紹介を続けているウクライナの地域シリーズ、前回のハルキウ(ハリコフ)州の州都ハルキウはウクライナの二大都市の一つですが、残る一つは、当然というか、首都のキーウ(キエフ)ということで今日はそのキーウの切手です。  二大都市と言っても、このキーウは人口270万人でハルキウの約二倍の規模を誇ります。そしてキーウはどこの州にも属さないという2特別市の一つです。この特別市のもう一つはハルキウではなく、以前紹介したクリミア半島のセウ゛ァストポリということになります。  このキーウ、切手印面の地図では赤い点で示されていますが、ウクライナの中央北部に位置しており、同国では最古の都市でドニエプル川沿いの交通の要地でもあることから、中世キエフルーシの都として栄えて以来、同国の政治、経済、文化の中心都市であり続けています。

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ハルキウ(ハリコフ)

 ウクライナ情勢は、親ロシア派とウクライナ暫定政権との攻防が激しくなり、先行きが懸念されていますが、今日取り上げたのは引き続きウクライナ地域シリーズの一種で、先日、市長が銃撃されて重体になったと報道された、北東部のハルキウ(日本ではハリコフ)を州都とするハルキウ州です。  このハルキウ州、ウクライナの穀倉地帯でもあり、ハルキウ市は図案からもわかるようにトラクターや飛行機など(実際には戦車も多く作られている)農業機械や輸送機械工業もさかんな工業地帯でもあります。  また、ハルキウ市はウクライナ第二の都市で、歴史の古いハルキウ大学もある文化の中心地で、歴史的には、第二次世界大戦中のドイツとソ連によってこの地を奪い合ったハリコフ攻防戦の激戦地という側面も持っています。

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