パナマ
前回の記事の中で紹介したようにグランコロンビアから分離独立したうちの一つにパナマがあります。ということで今日はそのパナマの地図切手です。
この地図図案の切手は類似の図案も含めて,コロンビア時代(コロンビア表記)の切手,それを台切手にして独立直後にPANAMAの加刷をして発行された切手やPANAMA表記の正刷切手,さらに運河地帯がアメリカ合衆国の租借地になったことから,PANAMA加刷の切手にさらにCANAL ZONEの加刷をして発行されたもの,PANAMA表記の切手にCANAL ZONEの加刷をしたものと実に多くの種類が発行されています。
さらに多くの刷色,額面ちがい,加刷のバラエティと多種多様ですが,上の切手はその中からPANAMA表記のの正刷切手の見本切手です。ラテンアメリカ諸国の見本切手にはSPECIMENの加刷に加えてコントロールパンチと呼ばれる穴が開けられているものが多く見られます。
図案の地図をよく見ると,パナマ運河のカリブ海側の起点の町の名COLONが描かれていますが,これはコロンビアの国名と同様,コロンブスにちなんだ地名で,コロンブスのスペイン名クリストバル・コロンからきています。