トルデシリャス条約
一昨日紹介したブラジル切手にはトルデシリャス条約による分割線である子午線が描かれていましたが,今日は同じ線が描かれている切手をもう一枚ということで,今回のブラジル切手展の当方の作品にも使用した切手です。
上の切手は同じくブラジルから,そのトルデシリャス条約500年を記念して1994年に発行された小型シートの切手面です。前回の切手と違って16世紀の古地図に実際にはっきりと描かれています。
ちなみに,今回の作品では小型シートをそのまま使用せず,思い切って切手部分だけを切り離してリーフ上に貼り付けました。これはリーフ上でのマテリアルのバランスの問題を考慮したもので,小型シート全体ではスペースをとりすぎるということと,シート地が切手部分とは図案的に連続しておらず,全く別の帆船の図案ががかなり強い色彩で大きく描かれているため,色合いもシックな古地図の部分だけ使用したものです。
切手面に料額が記載されていない無額面切手ですが,実際には当時の第一種国際郵便用の切手ということになります。