メルカトルでJAPEXへ
前回,ベルギー発行の地図学者メルカトル生誕500年記念小型シートを紹介しましたが,今日は同じく生誕500年記念のドイツ発行分の切手です。
メルカトルはフランドル(現ベルギー)で生まれて,地球儀や地図の製作に従事しますが,やがて宗教改革とそれに対する反宗教改革運動に巻き込まれ,後にドイツのデュースブルクに移住することになり,後半生をそこで過ごします。
切手図案にはメルカトルの肖像とともに,メルカトル図法の投影原理が図示されていますが,そのメルカトル図法による有名な1569年の世界図もこのドイツ時代に製作されたもので,同国から記念切手が発行されるのも当然ということになります。
さて,9日(金)~11日(日)の3日間,全国切手展JAPEX2012が開かれます。メルカトル生誕500年を記念して,当方もメルカトルを題材にしたテーマティクのワンフレーム作品を出品しました。前回と今回紹介した小型シート,切手も含めて作品を仕上げましたが,16リーフで完結するテーマ設定が求められるワンフレームクラスに相応しい作品になっているでしょうか,自身でも作品の前でじっくり鑑賞,検証してみたいと思います。