インディアナ州

 アメリカ合衆国の州地図,今日はインディアナ州です。同州は前回紹介したオハイオ州の西に隣接する州で,以前紹介したアイオワ州とともにコーンベルト(トウモロコシ地帯)の一角を占める州でもあります。  上の切手は,インディアナ州150年を記念して1966年に発行された切手で,図案には同州の地図が描かれていますが,南部の州境が曲がりくねっているのは,前回のオハイオ州と同様オハイオ川の流路ということになります。  また,同州は毎年5月に行われる自動車レースのインディ500の開催,歌手故マイケル・ジャクソンの出身州としても知られています。  ちなみに,インディアナ州の名称は先住民のインディアンにちなんでいますが,現在では先住民人口は州人口の0.2%にすぎません。

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美しい川オハイオ州

 アメリカ合衆国の州地図が続きますが,今日は五大湖の一つエリー湖の南側に位置するオハイオ州です。州南部を流れるオハイオ川とエリー湖が結合して水上交通が発達した結果,工業生産の飛躍的な伸びにつながり,今では全米有数の工業州になっています。    上の切手は1953年にオハイオ州150年を記念して発行された切手で,図案にはオハイオ州の地図が描かれていますが,南側の境界線がかなり複雑に曲がりながら続いています。これがオハイオ川の流路で南側の州との境界になっているわけです。  このオハイオの地名はインディアン,イロコイ族の言葉で「美しい川」を意味し,この川の沿岸にある南西部のシンシナティはドイツ系移民の多い町として知られ,州全体でもイギリス系を上回ってドイツ系人口の多い州になっています。  一方,北部エリー湖岸には鉄鋼業の発達するクリーブランドがあり,シンシナティと共にメジャーリーグの本拠地を持つ都市で,州内にシンシナティ・レッズ,クリーブランド・インディアンスという二つのメジャー球団を抱える州になっています。ちなみに,州都は中部のコロンバスで,かの探検家クリストファー・コロンブスの名にちなんだ町です。

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先住民の多いオクラホマ州

 前回に続いてアメリカの州の地図切手ですが,今日はアメリカ合衆国中央部の平原地帯に位置するオクラホマ州です。上の切手は1957年にオクラホマ州50周年を記念して発行されたもので,図案には同州の地図が大きく描かれています。  同州北部は北に隣接するカンザス州から続く冬小麦地帯として知られる小麦の産地ですが,オクラホマの名は先住民の言葉の「赤い人々」の意味から付けられた地名です。  歴史的には1830年のインディアン移住法にもとづいて,南東部のインディアン5部族がオクラホマ東部に強制的に移住させられ,まずインディアン領が形成されますが,その後オクラホマ西部には白人が入植し,その西部は1890年に準州に昇格します。東部のインディアン領も独自の州への昇格を目指しますが,結局1907年に西部のオクラホマ準州と東部のインディアン領が合併し,合衆国46番目の州としてオクラホマ州が成立します。  そのような歴史的背景から,現在でも州の人口に占める先住民の比率が高く,州内の先住民人口約28万人は全米一の数字になっています。

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