国際腐敗防止デー

 今日も新着切手で,上の切手は2009年12月9日に台湾から,国際腐敗防止デーを記念して発行されたものです。こんな記念日があったことすら知らなかった私ですが,議員を含めた公務員の方々は当然知っているものと思います。  図案には地球をイメージする,デザイン化された経緯線の入ったアジア大陸中心の地図が描かれています。台湾は実際の位置では小さすぎてほとんど見えませんが,右側に拡大して白く抜き出して描いているのが印象的です。  そして日本はといえば,太くデザイン化された経線のため,日本列島が分断されています。というより,半分以上消えてしまった日本列島になっています。  これが意図的なデザインであったら,それこそ腐敗した地図ということになりますが(笑)。まさかそんなことはないと思うのですが,一日本人としては,デザイン的にもう少し考えてほしかったかなと思ったりもします。

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地中海とオリーブ

 新着切手を続けますが,今日はフランスの切手で,2009年にEU・地中海諸国郵便会議を記念して発行されたものです。  図案にはヨーロッパから北アフリカそして中東の一部を含む地中海周辺の地図が描かれています。地図切手のデザインとしては国単位の地図や世界地図,大陸図などのパターンが比較的多いのですが,このような特定の地域の地図というのは何か新鮮な感じがします。  そして図案の左側にはオリーブの木が描かれており,地中海周辺の地図にピッタリとマッチするデザインです。すなわち,オリーブは降水量の少ない地中海周辺地域の特産物で,生産世界1位のスペインなど生産上位10ヶ国を含め,全世界生産のほとんど全てがこの地中海周辺国で生産されています。  しかし,切手発行国のフランスは地中海に面していますが,地理的に北に片寄って位置しているため,オリーブの生産はわずかで世界10位以内には入っていません。

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マデイラ島

 最近発行の地図切手を続けますが,ニュースで報じられているように,先日,マデイラ諸島の主島マデイラ島で記録的豪雨による大きな被害が発生しました。同諸島はアフリカモロッコ西方の大西洋上に位置するポルトガル領の諸島で,現在はリゾート地として知られる所ですが,独自の切手を発行しています。  上の切手は2008年に,マデイラ島の中心都市フンシャルの500年を記念して発行されたもので,同地の古地図が図案に描かれています。  このマデイラ島は,コロンブスが1492年以前のポルトガルのリスボンで過ごした時代に,商船に雇われて砂糖の買い付けに航海した島でもあります。  しかし,現在ではポルトガル人のサッカー選手でスペインのレアル・マドリードに所属するロナウド選手の出身地がこのフンシャルと言った方が話がよく通じるかもしれません。  また,切手の目打部分をよく見ると,左右両側中央の部分が変形目打ちになっています。横ペアの2枚で見ると十字架の形になりますが,これはマデイラ諸島の旗と紋章に描かれているものです。

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