アフリカ統一機構(2)
一昨日に続いてアフリカ統一機構の地図切手ですが,上の切手は1988年に同機構25周年を記念してモーリタニアから発行されたものです。
印面中央部のアフリカ大陸の地図を月桂樹の枝輪で囲んだものが,同機構のマークということになります。ここで注目してほしいのは,そのアフリカの地図ですが,大陸の周辺部に分布する大西洋やインド洋に浮かぶ小さい島や諸島までも見事に描いています。すなわちそこにも加盟国の独立国が存在しているわけです。
さらに,この切手は発行国のモーリタニアが自国の領土部分を,色を変えてその位置をわかりやすく描いています。機構のマークなので,本来の地図と同じように当然単色で描くべき所ですが,なかなか自己アピールの強い国ということでしょうか。
以前にも書きましたが,モーリタニアはサハラ砂漠西端の国ですが,イスラム国家で切手印面の表記にあるようにアラビア語が公用語でもあり,いわゆるアラブ国家の一つになります。ただ,旧フランス領西アフリカの一部であった同国はフランス語も使われ,切手の表記にもアラビア語に加えてフランス語も記されています。
なお,当ブログの更新は今日が年内最後ということで,年末年始はしばらくお休みをいただきますので御了解下さい。来年度も引き続きよろしく御願いいたします。