メルカトル(3)
地図学者メルカトルを描いた切手を続けましたが,今日はそのメルカトルが1569年に発表した有名な世界地図の一部が図案の切手です。
上の切手はモーリシャスから2002年に発行された古地図シリーズの1種で,残念ながら世界全図ではないのですが,自国すなわちモーリシャス付近の部分を図案にしています。モーリシャスはマダガスカル東方のインド洋上に浮かぶ小さな島国なので,図案の地図を見るとマダガスカル付近の地図と言った方がいいかもしれません。
この1569年の世界図は,地図上で任意の2地点間の直線が等角航路を示すというメルカトル図法で描かれた地図で,航海用には最適な地図ということで,現在でも海図に用いられる図法になっています。
それにしても残念なのは,この1569年のメルカトルの地図を世界全図で描いたものを図案にした切手が登場していないことです。