サモア
突然話が変わりますが,日本時間の今日早朝,太平洋のサモア諸島の南方を震源とするM8の大地震が発生し,津波などによる被害状況が心配されます。
ということで,上の切手は以前にも紹介したことのある,1962年に西サモア(現サモア独立国)から独立を記念して発行された切手です。一昨日の切手もそうなのですが,当ブログでは過去に取りあげた切手が再登場することがしばしばありますのでご了承下さい。
図案にはサモア独立国の二つの主島,サバイ島と首都アピアのあるウポル島が経緯線とともに描かれています。その数字を読み取ると,南緯14度,西経172度ということで,南太平洋,西半球の一部で地域的にはポリネシアの一角になりますが,地質構造的にはトンガ海溝の北部に当たり,太平洋プレートとインド・オーストラリアプレートの境界付近で,地震の多発地帯ということになります。
なお,図案の国名表記は,独立当時の「西サモア」とサモア語で表記されています。すなわち,サモア諸島にはニュースでも報じられているように,このサモア独立国の東にアメリカ領サモアが分布します。