鳥瞰図(5)
鳥瞰図を描いた切手を色々取りあげてきましたが,今日も最後にもう1枚ということで,今までとは雰囲気のちがう鳥瞰図の切手です。
上の切手は1967年にアメリカから都市計画家会議開催を記念して発行されたもので,都市計画のモデル都市が3D表現の立体感あふれる図案で示されています。
このような都市の市街地における鳥瞰図も,先日紹介した吉田初三郎などと同様に人間による手書きの地図が多く作られていました。一つ一つの建物の高さ,配列,建物の間の緑地空間,道路形態など見る側にとっては視覚的にとらえやすことは言うまでもありません。
現在では,市販の道路地図帳などの市街地拡大図部分にも多く採用されている3D表現は,コンピュータ処理により簡単に作図でき,インターネット上で提供される画像地図でもよくみかける時代になった今,改めて人間が描き出す鳥瞰図や立体表現のすばらしさを再認識するこの頃です。