英領インド洋(2)
一昨日に続いて英領インド洋ですが,一昨日同様1975年に発行された島の地図シリーズの1種で,今日取りあげた上の切手はディエゴガルシア島です。
同じシリーズの切手ということで,今日の切手図案にも経緯度の数字が示されていますが,一昨日のアルダブラ島(46°13′E)とこの72°26′E)ではかなりの経度差がありますが,実は今日のディエゴガルシア島の方が,一昨日書いたモルジブの南方チャゴス諸島にあり,アルダブラ島はアフリカ大陸に近いマダガスカル北方に位置しており,現在は独立国セイシェルの一部になっています。
図案でわかるように2つの島とも環礁を形成していますが,位置的にはディエゴガルシア島の方がインド洋中央部ということで,南アジア,中東,東アフリカをにらむ軍事上重要な拠点になることは言うまでもなく,イギリスが島をアメリカに貸与する形で,米軍が大規模な基地を建設し,そのために住民がモーリシャスに強制移住させられたという歴史があります。