plan

 地図という言葉を英語で表現する場合に,地図の種類によって色々あることを紹介してきましたが,今日はもう一つplanを取りあげます。 planは文字通り計画的に建設される都市の都市設計図はもちろん,完成された都市の都市地図に対しても用いられる用語です。  上の切手はブラジルから1960年に,それまでのリオデジャネイロからの新首都ブラジリアへの遷都を記念して発行された切手の一種で,以前刷色ちがいの単片切手を紹介したことがあるのですが,今日は大判切手を取りあげました。図案でわかるように,ジェット機型の市街地形態は,まさに近代的都市という感じです。  このブラジリアの切手のカロタグ説明にはplanが用いられていますが,他の都市の都市図の場合,mapという説明になっている(別にそれでも構わないわけですが)ものも多くあります。

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Topographic map

 一昨日,map,chartのちがいについて書きましたが,それでは先日ラトビアの切手で紹介したような地形図は,英語でどう表現するのかということになるのですが,普通はtopographic mapという表現になります。  そこで,ラトビアの1・2番切手をスコットやギボンスカタログで確認すると,地図の裏側に印刷されたという説明テキストがきっちり書かれていますが,mapという表現になっています。  今日取りあげた切手は,正真正銘切手印面に地形図が描かれている切手で,1996年にアフリカの小王国レソトから10面シートの連続地形図図案で発行されたうちの2面分です(1911年の地形図)。この切手の場合も,印面自体にmapの字がみられ,当然カタログの図案説明もmapが使われています。

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chart

 先日,イギリスの切手帳表紙に描かれた海図を紹介しましたが,この海図は英語ではmapではなくchartとなります。  したがって,以前何回か書いたスコットCD版カタログの検索機能を使ってのmapの検索では,このような海図の場合は検索にかかりません。当然chartで検索しなくてはならないわけですが,chartでテキスト説明がなされている切手を今日は取りあげました。  上の切手は1944年にスウェーデンから発行された,海図300年記念切手の一種で,図案には1644年に製作された海図が描かれています。これは1643年に水路測量を行ったモンスンが翌1644年に書いた航海書の中に描かれた海図で,同国最初の海図ということになります。

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