地形図切手
フランスではじまった測地事業と地形図製作は,18~19世紀には他のヨーロッパ諸国でも,国家事業として同じように行われるようになり,その後20世紀には英仏の植民地でも地形図製作が着手されます。
上の切手はアフリカ南部のレソト王国から1996年に発行された地形図シリーズの切手で,イギリス植民地時代の1911年に製作された地形図そのものが図案になっており,純地形図切手とも言えるものになっています。
実際には10面シートで構成されており,そのうちの4枚分だけを示しましたが,山岳国レソトの等高線がびっしりつまった地形図ということで,谷や尾根を読み取るという地形図の読図演習ができそうな地図切手です。
図案をよく見ると,9400という標高の数字が見えますが,これはもちろん9300mではなく,9400フィート(約2800m)の高さということになります。