ヴァルトゼーミュラーの地図

 昨日,カンティーノ図の説明の中で,ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓の成果を取り入れてアフリカの形態が正しくなっていると書きましたが,切手印面ではアフリカの西岸しか出てきません。  そこで今日は,ガマの航海後,インド洋に面したアフリカ東岸の形態も正確になってきた地図の例として,1507年のヴァルトゼーミュラーの世界図のアフリカ部分を描いた地図が図案の切手を取りあげました。  上の切手は1991年に南アフリカのバンツースタン国家ボフタツワナから発行されたアフリカ古地図シリーズの1種です。  図案の地図をよく見ると,アフリカの西岸,東岸にはポルトガルによる航海の成果で詳細に地名が記載されていることがわかります。加えて,経緯線が曲線で示されており,地図投影法の原理を用いて描いた 地図ということもわかります。

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