コロンブス兄弟の地図(2)
昨日コロンブスの弟の描いた地図を紹介しましたが,今日はコロンブス自身が描いた地図が図案になった地図切手です。
コロンブス兄弟は航海以前にはリスボンで地図製作の仕事に従事しており,コロンブス自身も地図製作の技術があったと考えられていますが,航海中に彼自身が残した地図としては,この切手図案の地図1枚だけということになります。
上の切手は1982年に歴史的事件をテーマに発行されたヨーロッパ切手のスペイン発行分の1種です。印面の右上にコロンブス自筆の地図が描かれていますが,これは第1回航海で書き残したもので,イスパニョラ島北西部(現在のハイチ)を描いています。
これを現在の地図と見くらべてみると,その精度がわかりますが,沖合の島の位置なども含めてかなり正確に描かれていること言うことができます。