メルカトル図法世界図
先日のメルカトル図法の地図は太平洋中心の地域だけで,しかも高緯度地方は描いていませんでした。そこで今日は南極大陸をのぞいた世界全図という感じのメルカトル図法の地図切手です。
上の切手は,1956年にドイツから国際警察展を記念して発行されたもので,図案の地図は経緯線間隔を15度で描いたメルカトル図法の地図です。高緯度の緯線間隔が大きく拡大し,実際には南米大陸のほぼ8分の1の大きさしかないグリーンランドが,地図上ではその南米大陸より大きく描かれているという面積のひずみが生じています。
したがって,高緯度の両極地方を省略して描く場合が多いわけですが,それでも北半球のカナダやロシア北部はかなり大きく描かれており,大国がより大国に見えるという結果になっています。