北極(ソ連)
昨日まで南極大陸の地図切手を続けてきましたが,この南極で各大陸の地図切手の紹介はとりあえず終了ということになるのですが,南極大陸の地図に対して,同じく未踏の地として長らく残されていた北極圏の地図ということで,最後にもう1枚取りあげたいと思います。
上の切手は1932年の第2回国際極年(世界各国が協力して,新しい技術により極地の気象観測などを行う)に合わせて,当時のソ連から発行された航空用切手で,北極点を中心に描いた地図が図案になっています。
この図案の地図をよく見ると,カナダ側は北緯70度付近から,グリーンランドやソ連を含むユーラシア大陸部は北緯60度付近から描いています。イギリス人や独立後のカナダの探検,調査の成果によるカナダ北部の北極海諸島,そしてヨーロッパ,ソ連北部のスバールバル諸島,さらにゼムリャフランツァヨシファ,セーベルナヤゼムリャなどの20世紀はじめに詳しく調査された島々がはっきりと描かれ,完成された北極圏地図ということになります。