南極(英領南極)
南極大陸は同大陸における探検や調査の実績などを根拠に,7つの国が領有権を主張していますが,現在まで6ヶ国の領有主張切手を紹介してきました。最後の7番目として今日取りあげたのがイギリスです。
上の切手は2000年にロンドンでの国際切手展開催を記念して英領南極から発行された小型シート中の6連刷切手の1種です。各切手には1955~58年に実施された英連邦南極横断探検に関連する図案が描かれており,そのうちの1種がこの南極大陸の地図切手ということになります。
図案の地図には赤線で横断探検ルートとともにイギリスが領有を主張する範囲も示されています。さらに地図をよく見ると,大陸の海岸線とともに棚氷の分布も黒い実線で示されています。南極大陸と棚氷は白く描かれており,色彩的にはシンプルですが,かえってそれが南極のイメージに合っているのかもしれません。