南極(ソ連)
今日も南極大陸を描いた地図切手ですが,1956年に当時のソ連から南極科学探検を記念して発行されたもので,図案には同国の観測基地の位置を示した南極大陸の地図が描かれています。
先日2回にわたって紹介した切手に描かれた南極大陸の地図と見くらべると,またちがった形(輪郭)の地図ということになります。
この切手発行当時,すでに発見,調査が進んでいたロス海とロス棚氷(図案地図下方)に関しては海岸線が正確に描かれ,その外側に棚氷が示されていますが,図案左上の細長い南極半島の付け根のあたりにあるウェッデル海とロンネ棚氷は不明のまま描かれています。すなわち,この部分についてはまだ正確な海岸線が解明されていなかったわけです。